ストレスは誰にでもあり、避けることはできません。ストレスによる心の不調から身を守るためには、自分自身で早めに気づき、解消する「気づきとセルフコントロール」が大切です。
近年はテレワークなど働き方の多様化が進んでいます。日々の体調管理 を含めてセルフケアの重要性はますます高まっています。この連載では、ストレスと上手に付き合いながら毎日をいきいきと過ごすポイントをご紹介します。
第12回
サポーターを大切に
つらいときは一人で抱え込まず、誰かに相談してください。問題や悩みに直面したとき、声をかけてくれたり、励ましてくれたり、有益な情報をくれたり、解決のヒントをくれたりする人のことを「サポーター」といいます
- 精神的サポーター
- 一緒にいると安心でき、心が落ち着く
- 会うのが楽しみ
- 喜び、悲しみを共有・共感してくれる
- 困ったときに相談に乗ってくれる
- 気持ちが通じ、気持ちを敏感に察してくれる
- 将来のことを話し合える
- 信頼し、愛情を抱くことができる など
- 手段的サポーター
- 金銭的な援助をしてくれる
- 経済的に困ったとき助けてくれる
- 仕事の援助、補助をしてくれる など
このような人が身近にバランス良くいると心強いものです。人間関係を大切にし、日頃から良好なコミュニケーションを保ちましょう。
サポーターセルフチェック
- □ 気軽に相談できる人がいる
助けを求めることは人に弱みを見せることではない。問題解決のための社会的なスキルの一つ。身近にいるサポーターの存在を大切にしよう。 - □ 仕事面、経済面で援助してくれる人がいる
具体的なアドバイスをもらえる、金銭面で助けてくれる人の存在は、いざというときに心強い。 - □ 自分を認めてくれる人がいる
存在が認められている、ありのままの自分を受け入れてくれると感じると心は安定し、健康度が高まる。
専門家に相談しよう
身近に相談できる相手がいないとき、専門的なアドバイスを受けたいとき、第三者の意見が聞きたいときには専門機関、相談窓口を利用してください。電話やメールなどで相談ができます。
働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」(厚生労働省)
https://kokoro.mhlw.go.jp/
心の健康の確保、自殺や過労死の問題に関する情報提供のほか、医療機関、相談機関の案内なども行っている。電話、メール、SNS による相談ができる。
こころの健康相談統一ダイヤル
TEL 0570-064-556(おこなおう まもろうよ こころ)
電話をかけた所在地(全都道府県・政令指定都市)の公的な「心の健康電話相談」などの相談機関につながる。
「あかるい職場応援団」(厚生労働省)
https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/
職場のいじめや嫌がらせ問題に関する情報を提供している。外部の相談窓口の案内もある。
勤労者を対象としたストレスチェック&サポートシステム「メンタルろうさい」
(独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンター)
https://www.yokohamah.johas.go.jp/medical/mhc/mentalrosai.html
インターネットを使ってストレスチェックを行い、結果とアドバイスを瞬時に得られるメンタルヘルスチェックシステム。セルフケアに役立つ。個人利用は無料。
自殺を防ぐために
悩んで心理的に追い詰められた末、自ら死を選ぶことがあってはなりません。日頃のセルフケアを心がけることはもちろん、互いの悩みや危険サインに気づき、支え合いたいものです。自殺の危機はどのようなときに高まるのか、知っておいてください。
自殺予防の10箇条(厚生労働省)
- 1.うつ病の症状に気をつける
- 2.原因不明の身体の不調が長引く
- 3.酒量が増す
- 4.安全や健康が保てない
- 5.仕事の負担が急に増える、大きな失敗をする、職を失う
- 6.職場や家庭でサポートが得られない
- 7.本人にとって価値のあるもの(職、地位、家族、財産)を失う
- 8.重症の身体の病気にかかる
- 9.自殺を口にする
- 10.自殺未遂におよぶ
コロナ禍で「太ったかも……」と実感している人も多いはず。体型が気になるという方に、いつでもどこでもすき間時間にできる、自重を活用したストレッチ&筋トレをご紹介します。
体幹を鍛える30秒筋トレ息は細く長く吐き続ける
お昼寝後に つま先プランク
- ひじとつま先を床につき、上体を浮かす
- ひじで床を押すイメージで
下半身の30秒ストレッチ息は細く長く吐き続ける
ウォーキングついでに 太腿前のばし
- 壁などに片手をつく
- 反対側の手で足首をもつ
- 息を吐きながらかかととお尻をつける